勉強する力↓
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あると思います。
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勉強法、忘れてませんか?
勉強しない日本の大人
こんな話があります。
鵜呑みにするのはまずいです。
が、全く信憑性のない話でもなさそう。
勉強しないと、人としてオワコン化が進みます。
少し難しく言うと、人的資本としての価値が低下します。
「コモディティ化」と言ってもよいでしょう。

引用元:『ドラゴン桜2』
歴史の教科書だって10年経てば変わります。
時間が経つと、街並みも、人も、流行も変わります。
知識は常にアップデートしていかないと、劣化します。
大卒だから、と安心していられません。
オワコン化しているもの
時代の変動をイメージするために、近年オワコン化したものを挙げてみます。
以下、かなり主観を含みます(長くなるので、個別の説明も省きます)。
- ミニマリスト
- FX
- 翻訳
- ブログ・SEO
- バックパッカー
- 資格勉強
- ソシャゲ
- オフィスワーク
- 紙の本
- Amazon
- ローカルでのデータ管理(⇔クラウドでのデータ管理)
- ギター
- 一般人のデスクトップPC・ノートパソコン
- アイドル音楽
- ブランドファッション
- お店のレジ打ち係
探せば、まだあるはず。
あなたは、最近何がオワコン化したと思いますか?
勉強していないと……
人間は、使わない知識は忘れる生き物です。
ということで、定期的に勉強しないと勉強法も忘れます。
これが悪循環を生みます。
勉強しない
↓
勉強法を忘れる
↓
勉強の仕方が分からない
↓
さらに勉強しなくなる
↓
さらに勉強法を忘れる
↓
勉強の仕方が分からない
日本の社会人は、本当は「勉強しない」のではなく、「勉強できない」のかもしれません。
思い出そう、勉強法
今こそ、勉強法を思い出しましょう。
と言っても、大人の難しい理屈は抜きです。
PDCAもロジカルシンキングも暗記術も要りません。
大事なことは、小中学生で学んだ
義務教育で勉強法は一通り教わっているはずです。
学校の宿題や授業をこなす中で、誰にも自然と身についています。
なので、大事なことは、勉強の感覚を思い出すことです。
小中学校で学んだ勉強法
筆者自身の経験をもとに言語化してみます。
自分が小中学生の時のことを思い出しながら読んでみてください。
勉強法 基本編
誰でも知っている基本のキです。
- 教わる
- 受け入れる
- 真似る
- 反復する・復習する
- 問題を解く
ひとつずつチェックします。
当時の授業や宿題を思い出しながら読んでください。
① 教わる
勉強の基本は教わることです。
他人から話を聞いて、それを自分の中に吸収します。
- 本を読む
- YouTubeを見る
- 講義・授業を受ける
- 講演を聞く
これらはすべて学びのスタートラインです。
メモを取る
教わっている間に何をしますか?
もちろん、メモを取りますよね。
自分の言葉で言語化し、教わった内容を整理するのです。
読書やYouTube視聴のあとでメモをとってますか?
消費的活動にするか、それとも生産的な時間にするかは、メモをとるかどうかで決まります。
疑問を抱く
「何か質問はありませんか?」
授業には、必ず質疑応答の時間がありましたよね。
ただ受け身にインプットするのではなく、疑問を持ちながら教わる習慣をつけましょう。
大切なのは、疑問を持ち続けることだ。
神聖な好奇心を失ってはならない。
by アインシュタイン
疑問というのは、人それぞれです。
つまり、疑問にはオリジナリティが生まれやすいのです。
クリエイティブであるために必要なのは、知識の数ではないのかもしれません。
むしろ、「いくつ疑問を抱いたか」のほうが大事なのです。
② 受け入れる
突然ですが、なぜ「1+1=2」なんでしょう?
「そういうルールだから」ですよね?
「1+1=3だ!」と主張してみても、世の中はそうはなっていません。
あなたが学ぼうとすることがらには、必ず前提があります。
そこに反発しても仕方ありません。
受け入れるしかないのです。
「守・破・離」の「守」です。
オリジナリティを発揮する前に、まずは前例に学ぶこと。これが大切。
「小中学生にできて、大人ができないことNo.1」が、この「受け入れる」という作業です。
というのも、大人にはプライドがあるからです。
「自分が正しい」と思っています。
そのプライドが学習の邪魔します。
何かを学ぶときは、素直に受け入れるしかないんですよ。
とりあえず、「そういうものだ」と思っておいて、いろいろ分かってきたころに異議を唱えればいいんです。
③ 真似る
「学ぶ」という言葉は「真似ぶ」から来ています。
勉強の基本は、できる人の真似から始まります。
- マインド
- 技術
- 思考法
- 生活習慣
- 所作
あらゆることをトレースし、自分の中に鋳型(いがた)を作りましょう。
オリジナリティの発揮はそれからです。
④ 反復する・復習する
教わったことは必ず反復・復習しましょう。
1度でできる人間はいないからです。
同じ内容を反復するうちに、意識せず自然とアウトプットできるようになります。
⑤ 問題を解く・テストする
学んだ内容が頭に入ったか確認しましょう。
問題点
小中学生なら計算ドリルがあります。
が、大人の勉強には問題集がありません(資格勉強を除く)。
自作問題
ということで、自作問題を作りましょう。
一問一答でもいいですし、文章で答える形式でもOKです。
例えば、読書後に次のような質問をしてみるのはどうでしょう?
- この本の要点は何?
- ○○(本のキーワード)とは何か?
- 関心(疑問)を持った点はどこ?
- 本の良かった点は?
- 本の悪かった点は?
- 次に読む本は?
などなど。
勉強法 応用編
応用編です。次の3つを使いこなして勉強しましょう。
- まとめる
- 比べる
- 関連付ける
順番に見ていきます。
① まとめる
似たような知識をまとめてひとつにします。
難しくいえば、「抽象化」「グループ化」「カテゴライズ」です。
例えば、ニワトリとカラスを「鳥」というひとつの箱に入れるイメージです。
② 比べる
2つの対象を比べて観察します。
- 同じところ(一致点)
- 違うところ(相違点)
エクササイズとして、「みかん」と「りんご」を比べてみてください。
同じところと違うところを5つずつ挙げましょう。
意外と難しいはず。
③ 関連付ける
ものごとの関係を考えます。
順番
どっちが先で、どっちが後か考えます。
難しく言えば、因果関係です。
例えば、「ベルリンの壁が壊れる→冷戦の終結」といった具合です。
類推
何かに対する理解を全く違う何かに当てはめます。
知っていることから、知らないことを推測します。
例えば、「数学の勉強法から英語の勉強法を考える」「ピアニカの演奏方法からピアノの演奏方法を推論する」という感じ。
小中学生は高度なことをやっている
義務教育は、意外と役に立ちますよね。
小中学生の時の勉強法は、大人でも十分使えます。
ここまでの内容は、授業と宿題を想定していました。
小中学生の勉強法として、あと2つありますよね。
自由研究(理科の実験)と課外活動です。
順に見ていきましょう。
自由研究(理科の実験)
理科の実験でレポートを書かされたのを覚えていますか?
で、それには必ずフォーマットがあったはず。
夏休みの自由研究も同じです。
- 疑問……生活で不思議に思っていること
- 仮説……自分なりの推測、「結論は○○になる」
- 計画……仮説をどうやって検証するか
- 観察・実験・検証……計画にそってチャレンジ
- 分析・考察……観察や実験で得られたデータを分析・考察
- 結論……やってみたら、こうなった
- 今後の課題
以上のようなテンプレについて、先生から説明があったはずです。
今思えば、非常に高度なことをやってますよね。
自己学習を進めるなら、理科の実験と同じ手順でやれば、あらかた解決できます。
解決できなくても、見通しは明るくなりますよね。
発表する
レポートや自由研究は、仲間たちと共有したはず。
- 情報の共有
- みんなで知識を楽しむ
- 議論(疑問点など)
アウトプットの重要さは、小中学校ですでに理解しているわけです。
課外活動(フィールドワーク)
「生活科」の時間や夏休みなどの定番学習です。
体験する
思い返すとバリエーションに富んでますね。
- お寺や史跡を調べる
- 田植え経験をする
- 植物や動物を観察する
- 職業体験
- 工場見学
- ボランティア
- 習い事
外に出て学べることもたくさんあるわけです。
話を聞く
地域の人から話を聞く機会もあったはず。
- 戦争体験
- 障がいを持つ人の話
- 地域で活躍する人の話
- 外国人の話
人とのコミュニケーションも立派な学習ですよね。
外での勉強
よく言われることですが、「机の前で座ってやるのだけが勉強じゃない」わけです。
大人の勉強といえば、「本」か「Udemyのような動画サービス」か、のニ者択一になり勝ちです。
しかし、視野を広げると、勉強の世界は外に無限に広がっています。
忘れてしまっているだけで、昔はみんな自然にやっていたことなのです。
今考えると、のびのび学んでましたよね~。
まとめ
小中学生の頃を思い出そう!
小中学生の勉強法は、大人でも十分使えます。
大人が考えたムズカシイ勉強法よりもシンプルです。
今日からさっそく勉強を始めましょう!
以上です~。