日本人社員のやる気が低いそうです。
「熱意を持って仕事をしている日本人社員は、わずか7%しかいない」
これは、2017年、アメリカ調査会社のギャラップ社が各国の従業員エンゲージメントを調査した結果です。
さらに、「やる気のない日本人社員は70%」にものぼり、「不満を周囲にまきちらしている無気力な日本人社員は24%」という衝撃的な数字も。
つまり、会社に10人の働く人(社員を含め)がいれば、そのうちの7人はやる気がなく、2人は会社の不満ばかりを口にする。そして働く人が15人を超えなければ、会社にやる気のある人がひとりもいない、ということに……。
引用元:PHPオンライン衆知
最初はディスる論調でブログを書こうかと思いました。
が、よくよく考えてみると会社員にやる気がないのは問題じゃないと思いました。
というのは、仕事で求められるのはやる気ではなくて成果だからです。
「成果が出ていればやる気は別にいらないじゃん!」と思うんですね。
やる気だけあるけど仕事で損害ばかり出している人よりは「やる気ない。だるい。上司うざい。」と言いながらソツなく結果を出している人のほうがはるかにマシです。
社員がやる気も結果も出すのがベストでしょう。
しかし、それは経営者側(あるいは外野)の高望みというものでしょう。
そもそも、会社員がやる気を出すのは無理ゲーです。
というのは、会社員は従業員だからです。
従業員とは、自分が儲けるために働いているのではなく、社長を儲けさせるために働いています。
どんなに身近に感じても社長というのは他人です。
他人とは、自分とは考え方や性格が違う人です。
そんな人が作った会社で働いていて、全てが自分の思い通りにありません。
やろうとしたことが思い通りにならなければ、自分に対して少なからず無力感は生まれるでしょう。
やる気が低下するのは無理もないですよ。
それに、1歳年の差があれば「目上の人(先輩)を理屈抜きで敬え」と言われるのが日本社会です。
社会人類学者の中根千枝氏がはるか昔に指摘したとおり、日本は「タテ社会」なのです。
そんな社会で仮に主体的に行動したとしても「出る杭は打たれる」だけ。やる気なんて出るわけがありません。
もちろん、潜在的にはやる気がある会社員もいるでしょう。
しかし、主体性のある会社員は、既に独立して好き勝手やってるんじゃないでしょうか。
世の中を見渡すと、そんなふうに思います。
ですから、残った会社員にやる気がないのは仕方ないですよねぇ。