三次元CG(コンピュータグラフィクス)、いわゆる3DCGには画像を加工・描画するための様々な手法が存在します。
この記事は、それらの手法を列挙し、整理してみました。
Contents
3DCGの手法
整理してみると本当にたくさんありますよね。
レンダリング(rendering)
画像を生成する処理。3次元オブジェクトや光源の情報を用いて3DCGを生成することを指します。
アンチエイリアシング(anti-aliasing)
図形や文字を画面に移す時に、曲線や斜線を調整して、ギザギザ(シャギー)が出ないようにすること。
具体的な処理としては、不透明度をいじって色に変化をつけ、ピクセルの薄さを調節しています。
モーフィング(morphing)
2つの画像の間を埋める画像を自動的に生成し、時間の流れに沿って形が滑らかに変化する様子を表現する方法。
煙や炎、水や風など表現しづらいものを表現するために使います。例は、ターミネーターシリーズのシュワちゃん。
シェーディング(shading)
光源との距離や角度の計算により画素の色を調節することで、明暗や陰影を表現すること。
マイクラでおなじみ。
ライティング(lighting)
言葉のとおり、オブジェクトに光を当て演出すること。シーンの雰囲気を決定し、レンダリングの効率を決めるので非常に重要です。ライティング(writing)じゃないよ。
テクスチャマッピング(texture mapping)
オブジェクトの表面に画像を貼り付け、質感を表現する手法。ゴツゴツとした岩肌を表現したり、ツルツルの鉄球が表現できるのもこの技術のおかげ。
ポリゴン(polygon)
三角形や四角形などの多角形のこと。座標データを用いて多角形を組み合わせ、物体を表現します。曲面を構成する最小パーツ。
こう書くと難しいですが、FF7のクラウドやポケモンのポリゴンをイメージしたら分かりやすいかも。もちろん、それだけでなく、ゲームで見る表現はほぼ全てポリゴンです。
メタボール(metaball)
曲面を表現するための手法。球体を複数組み合わせることで、物体を滑らかに表現します。粘土やスライムを想像するとイメージが簡単。
レイトレーシング(ray tracing)
空間を移動する光線の動きをトレース(追跡)する手法。光の反射や屈折などが表現できます。画面を見ている私たちの目を出発点としているのが特徴です。
クリッピング(clipping)
画像に枠を設定し、その枠の内部のみを描画する手法。パソコンでスクリーンショットを撮る時と似ていますね。
ワイヤーフレーム(wire frame)
3次元の物体を立体の線だけで表現する方法。
サーフェスモデリング(surface modeling)
3次元の物体を表面のみで描画する方法。内部は空っぽです。プラモデルをイメージすると分かりやすいですね。
拡張現実(AR、Augumented Reality)
現実世界にCGを重ね合わせる手法。ポケモンGO。
たくさんある
以上です!
整理してみると3DCGの手法はたくさんありますよね。ゲームや映画で使われているのはどの技術か考えてみると楽しいですよ。