書評

PDCAはDから始めろ!【『成功する人は1年で成果を出してくる!』】

スーツの男



面白い本を見つけました。

 

 

著者の福山敦士氏は経営コンサルタントですが、優れた経歴の持ち主。

 

  • 慶應大学環境情報学部卒業
  • サイバーエージェント出身
  • 3年で売上10億円
  • 27歳で独立

 

などなど。

もちろん、経歴だけで本を判断するのはよくないです(経歴も突っ込もうと思えば色々突っ込める)。批判的に読むのは大事。

ただ、成功を出すためのヒントが体系化されているので、一読に値します。

 

  • 新入社員が読むべき本を探している
  • 成果を出して上司を納得させたい
  • 会社で成果が出せず悩んでいる

 

こういう人向け。

今回は、この本について気になったアイディアをシェア。

 



気になった点

PDCAはDから始める

筆者に賛成。

この本では、PDCA初心者はD(行動)から始めろと書いてます。

要点を箇条書きにすると、

 

  • P(計画)は達成率の50%を占めるほど大事
  • 重要ゆえに、計画は思っている以上に難易度が高い
  • 若手はつまづくことも多いので、とりあえずやってみる(D)のがおすすめ

 

このブログでも何度か書いてますが、まずは行動しろ!ですね。

計画の難しさは、誰もが知っているはず。

そもそも、新入社員が全く知らない業界に入って、計画を立てるなど無茶な話です。

とりあえず、行動の中から色々な気づきを得て、それを元に計画を立てる方がうまくいきます。

 

目標は「変えても」「下げても」OK

いいですね、これ。

筆者いわく、「一発目からいい目標を立てる、などと考えなくていい」とのこと。

先ほどPDCAのところでも紹介したように、目標設定が難しいと分かっている筆者だから出てくる言葉です。

目標を固定化せず、もう少し柔軟な「幅」を持ったものとして想定しておく。

目標を達成して、達成経験を得るのも大事だと筆者は書いています。

教育用語として、スモールステップというのがありますよね。

何度も小さな達成経験を積むことで成功しやすい体質にしていく。

大事だと思います。

 

「1つに絞って仕上げる」こと

様々なビジネス書で同じ指摘がされますよね。

そのくらい大事なこと。

 

いろいろな仕事を同時に進めるのではなくて、「今はこれをやる」と決めて、1つに絞って行なうこと。結果的に、これが全体のスピードを上げます。

 

選択と集中とよく言われますが、できている人は1000人に1人くらいではないでしょうか?

みんなこれができるなら、世の中は成功者だらけのはず。

私たちには「マルチタスク幻想」みたいなものがあります。が、やはりシングルタスクでひとつに専念した方が成果は上げやすいわけで。

まあ決してマルチに活動するのが間違いというわけでないですが。

複数の仕事に取り組んでもいいけど、一つひとつ順番に集中して取り組み、効率よく時間を使う。その結果、マルチなことをやっていた、というのが正しいかと。

 

「スピード」が成果の差を生む

筆者は「巧遅拙速」という考え方を紹介しています。

「上手だが遅い」よりも「下手でも速いほうがよい」という考え方です。

調べてみましたが、科挙受験の参考書である『文章規範』の「巧遅は拙速にしかず」が元ネタみたい(こちらがソース)。

私も質よりスピード派ですが、かと言って、スピードを闇雲に追うのはどうかな?と思います。

でも、スピードがあるとフィードバックを得るも早いですよね。

例えば、ブログ。

1ヶ月で100記事更新した人と、1年で100記事更新した人。「100記事更新するとどうなるか?」について前者のほうが11ヶ月も早く情報をつかめます。すると、後者が100記事更新を続けている間に、前者は次の検証に向けて行動がとれます。

こう考えてみると、やはりスピードは大事。

医療のように、スピードよりも質が大事な分野もあります。

でも、一般的なビジネスにおいて、ウサギとカメなら、ウサギですね。

仮説の設定と検証の繰り返しですから、とにかく早く情報が得られたほうが得です。

 

「外してはいけないポイント」はどこか

簡単に言えば、要領よくやれ、ということですね。

 

細かい点が間違っているとか、そういう話はあとでやればよくて、「向かう方向」と「スピード」が合っているかどうかをちゃんと見るのが大事

 

これを読んで、塾講師でテレビタレントの林修先生が言っていた「努力」の話を思い出しました。

 

努力は裏切らないって言葉は不正確だ。正しい場所で正しい方向で十分な量なされた努力は裏切らない。

参照:林修の名言|地球の名言

 

成功した方は、皆似たようなことを話しますね。

これは主観ですが、成功者を観察していると、緻密な人って意外と少ない気がします。

むしろ、雑な人が多くて、でも量とスピードが圧倒的な人は多いですね。

スピードが速く、文字通り「量産」するので、その中に質が高いアウトプットが混ざっている、と言う感じ。

 

そもそも「TO DO化」しない

TO DOリストをしこしこと作っているあなた。ひょっとしたら無能社員かも。

筆者はTO DO化することを推奨せず、次の2つを推奨しています。

 

  • そもそもやらない →  他人に委ねる
  • 今すぐやってしまう →  雑でもOK、仕事をためないことでベストパフォーマンスを保つ

 

正直、私はTO DOリストをたまに作っちゃうタイプです。

でも、TO DO化しても達成率は50%くらいですね……(無能)。

本当にやるべき緊急性の高いことは、そもそもTO DO化する前にやってしまうことが多いんですよね。TO DOにしている時点である程度余裕があるというか、「時間があったらやろう」くらいの要件が多い。そんな気がします。

TO DO化しないと、それだけでリストを作る時間が浮くし、たしかに効率的かも。

うーん、ケースバイケースな気もしますが。。。

あなたはどう思いますか?

 



「苦手なところ」で無理に頑張らない

大賛成。

ミスを繰り返して心が折れる人は、得意分野や「強み」で勝負していない、とのこと。

ほんとそうですよね。うつ病になっても仕事を続けている人とか、不平ばかり口にしている人とか。なぜそこで頑張ってるの?と言う人はたくさんいます。

苦手分野で戦う必要は絶対にないです。

 

筆者は、ミスで心が折れる人が業務を改善しない理由について、次のように分析しています。

 

改善する気がない=本気ではない

理由①:間違っていると思っていないから

理由②:そもそも向いていない

 

「好きこそものの上手なれ」と言いますが、やはり自分に合わないところよりは合うところで勝負したいですね。

 

職場を選ぶテクニック

この項で、職場を選ぶテクニックとして紹介されているコツが面白い。

 

「自分は頑張っているつもりがないのに、まわりから『スゴイ』と評価されること」

 

以上を仕事の基準にせよ、とのことです。なるほど。楽にできることが正義ですね。

 

「最新情報」と「最重要情報」はググっても出てこない

情報というものの性質を考えてみると、正しい意見。

情報には様々な様式がありますが、たいていは言葉として表現されます。

事件や風景など何かしらの「現象」があって、それに言葉という洋服を着せて、概念化したものが情報です。

何かが起きて(=最新の出来事)から、それが情報化(=言葉になる)までには必ずラグがあります。だから、ググっても出てこないと言うのは本当。

もちろん、最近はSNSのおかげで情報が生産されるスピードは上がりましたが、そういう情報は質が悪かったりします。

ということで、最新情報や最重要情報は実際に現場に行ってみないと分かりません。

まずは自分でお金と労力をかけて、現地に出向いてみる。これが大事なんですね。

 

情報にムダに振り回されない人

昔『99・9%は仮説』という本がありましたが、情報というのが100%正しいものではないとすれば、うまく情報を活用して意思決定をするほうが大切です。

情報に振り回される人は、100%確実な情報を求めてあっちに行ったり、こっちに行ったりするからダメなんですね。

「とりあえず、この情報を信じる!」と決めて、行動したほうが結果が出やすいと筆者は指摘します。

 

ミスの原因をコンディションのせいにしない

体調を言い訳にしているうちはプロではない、ということでしょうか。

筆者は、ミスを繰り返さないためにも、コンディションに関係なくできる「動作」にまで落とし込むことを勧めています。

たとえば、メール。「送信ミスをしないためにダブルチェックをする」「会社名や担当者名を間違えそうな時は、それらを入れない文章にする」、などなど。

「気分」や「体調」ではなく、「動作」として機械的に考える。これはすぐ仕事で使えそうですね。

 

先に上司の"視座"を持つ

3つの物の見方がある、とのこと。

 

  • 視点
  • 視座
  • 視野

 

で、できる人は「視座」を非常に重くみているそうです。

「自分がどう思うか」「自分からどう見えるか」という自分を中心にした視点ではなく、「上司から見てどう見えるか」「上司はどう思うか」という上の人のポジションから考える、ということですね。

 

頑張って実績を作ってからポジションを上げていくのではなく、先に「視座」を上げてしまって成果をどんどん出していく。

 

よくスポーツで、「成功者の真似をしろ」と言いますよね。

表面的な行動とか習慣を真似するのもアリですが、その背後にある見方とか考え方を真似すると、自然と行動が変わってきます。

どの目線から見るか。大事です。

潜在意識の話でもよくある議論ですが、「成功者」は頭(心)の中で先に成功して、後から現実がそれに追いついてきます。それと似ていますね。

 

「数字」を目的にしてはいけない

忘れがちな指摘。

目標と目的は別物なんですよ。数字は目標であって、目的ではないのです。

数値として表された目標を達成したことで、その先にある目的を実現する。それが大事です。

 

どこにでもある内容だけど

長くなりそうなので、この辺で切り上げます。

ビジネス書を多く読んでいる人は、「コンサルタントなのにこんな当たり前のことばかり書いているのか?」と思ったかも。

でも、裏返せば、それだけ当たり前(=基礎)が大事ということ。

結局「1年で成果を出してくる」人は、特別なことをやっているわけではなく、誰でもできることを、誰よりも手を抜かずきっちりやっているのでしょう。

以上、簡単にですが、書籍の気になるポイント紹介でした。

お読みいただきありがとうございました!

 



ABOUT ME
てりたま
いつの間にかライターで生きるようになっていた人。真面目半分、不真面目半分で記事を書いてます。