ホリエモンが討論しているYouTubeの動画を見ました。
で、その中でホリエモンが「他人に頼る教育が日本に欠けている」と発言。
鋭い指摘だと思います。社会に出て痛感しますが、他人に頼るのってほんとに大事ですよね。
自分だけでできることはどうしても限界があります。
お金も時間も限度があるし、体力もそうですよね。
ですから、もっとみんな他人に頼ったほうが日本はうまく回ると思います。
自殺者が問題になったり後期高齢者の介護が問題になったりしていますが、このあたりの問題は、もっとみんなが人に頼るのがうまくなるともう少しスムーズに解決しますよね。
外国人と日本人
そういえば。私海外の友達が何人かいるんですけど、日本人と比べて他人を頼るのが上手です。国籍にかかわらず、そう。
何か困ったことがあるとすぐLINEしてきます。「つらいことがあったから、話を聞いてくれー」だったり、「〇〇が分からないんだけど、教えてくれない?」だったり。「〇〇無くしちゃったんだけど、持ってない?」とか。ほんとしょうもないことですぐ頼ってきます。
「外国人が日本という異国で暮らすにあたって、他人に頼らなきゃ生きていけないのは当然だろう」という指摘は分かります。たしかに、異国で暮らすのは大変だし、だから現地人の力が必要なわけで。でも、その当たり前ができなくなっているのが、今の日本人の姿ではないでしょうか?
そういえば、最後に人に頼ったのいつだっけ?
思い返してみると、最後に自分が人に頼ったのがいつなのか分からない……。いつの間にか自分の力だけで踏ん張っている気がする。
私みたいな人、けっこういるんじゃないですか?
友達でも家族でも恋人でも同僚でもいいんですけど、もっと気軽に相談したり力を貸してもらったりしたほうが楽に生きれますね。うーむ。ひさびさに友だちに電話してみようか。
なぜ人に頼らないのか?
なぜ人に頼らないんでしょうね?
- 周りに頼みづらい人しかいない
- 友だちがいないボッチ
- 「そんなこともできないのか」とバカにされるのが怖い
- どうせ頼っても解決しないと決めてかかっている
- 「人に頼る前に自分の頭で考えろ」と昔から言われてきたから
- みんな忙しく生きているから、頼るのは申し訳ない
いろいろ問題点はありそう。
もう少し抽象的に考えてみます。
私がすぐ思いついたのだと、他人に頼らない理由は3つありますね。
ひとつ目。ホリエモンは教育が原因といっていましたが、それだけでなく、文化として加点主義ではなく減点主義で考えがちな日本の風潮も一因。
文化といえば、世間体を気にする「恥の文化」も問題かと。
あと、社会が個人主義に傾きすぎたせいですかね。「自己責任論」が流行ったことがありましたが、「問題は自分の中で処理しろ。人に頼るな。めんどくせーから」という冷たい空気が蔓延したのも大きな理由。
一応、近ごろは、シェアリングエコノミーやらクラウドファンディングやらでコミュニティとか集団主義的な価値観を取り戻す動きも出てきているので、いい傾向ですが。
ただ、こうした考え方は、カタカナで表記されることからも分かるように海外のアイディアの借り物です。つまり、日本人が自力で生み出したアイディアではないということ。
なので、表面的には「お互いに力を借りて生きていこう」というメッセージに乗っかってファッショナブルに生きているふうに見せても、そのアイディアが登場したバックグラウンドをしっかり理解し、他人に頼ることの意味を腹の底から理解している人は少ないのでは?
以上は社会学や心理学的な根拠やデータを集めて書いているわけではないので、完全に私の主観なのですが。それでも、あながち間違ってはいないと思います。
解決策は?
考え始めてみると難しい問題で、意外とアイディアが出てこない……。
あなたはどう思いますか?
「頼る」ためにはまず誰でもいいんですけど、頼れる人の存在が必要です。
身近に頼れる人がいればいいんですけど、そうでない人も大勢いるはず。
「頼るといっても、あの上司はそんなタイプの人じゃないし」とか「バカにされそうで怖い」とか。頼れない理由は人それぞれです。
で、私がすぐ提案できる解決法としては、以下ですね。
① 公的機関やNPOを頼る
② (習い事や町内会などの)コミュニティに頼る
③ コンサルタントに頼る
④ インターネットで仲間を見つける
⑤ 外に出て仲間を探す(転職・転居・日本国外)
無難なことしか書けず「ブロガーとしてどうなの?」と思ってしまうんですが、まあこんなものです。
結局、「頼られることが仕事」の人たちに頼る。あるいは、インターネットを駆使して自分を信頼してくれる人や同じような価値観を持つ人たちと緩く繋がっていく。グローバルな領域で信頼できる仲間を見つける。そういうのが大事です。
それでも頼ることに抵抗を感じるなら
もちろん、頼ることに抵抗感を感じる人もいるはず。そういう人がいてもいいんです。
ヤマアラシのジレンマじゃないですが、「無理して関わって傷つくよりなら適度な距離をとりたい」と思っている人もいるでしょうし、それも個人の価値観として尊重されるべきです。
ただ、他者の存在を感じる、というか、「自分はひとりじゃない」という暖かさをどこかで感じる機会は絶対にあったほうがいいと思います。
その手段は、インターネットでもリアルでも何でもいいはず。
ということで、「どうやって繋がるか?」みたいなテーマはこれから一人ひとりが考えていく時代に入っていくのではないでしょうか。お互いに力を借りあって、みんながもっと楽に生きられる世の中になるといいですね。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました!