動画ファイル形式の違いに混乱したことはありませんか?
- YouTubeに動画投稿したい
- iMovieで動画を編集したい
- 異なるOS間でファイルをやり取りしたい
ファイル形式について知ることで、「動画が再生されない」「なぜか音声だけ出ない」といったトラブルを未然に防げます。
この記事では代表的な動画ファイル形式5つを紹介します。
ファイル形式について理解を深め、自分の使用するシチュエーションに合わせて使いこなしましょう。
動画の構成要素
動画とは一体何を指すのでしょうか?
厳密に言えば、動画とは次の要素で構成されています。
- 音
- 静止画
実は動画というのは、パラパラ漫画と同じです。
何枚もの静止画がものすごいスピードで切り替わることで、動いているように見せています。
当然、静止画の数が膨大な量になることは予想がつきますよね。
この膨大な数の静止画と音を束ねて圧縮・変換するための方法をエンコードと呼びます。
反対に圧縮した動画を元に戻す方法をデコードと呼びます。
もちろん、エンコードやデコードを行うためにはプログラムが必要です。
このプログラムのことをコーデック(Compression・DECompressionの略)と言います。
私たちがこれから学ぶ動画ファイル形式は、コーデックされた音と静止画の束を入れておくための「箱」のようなものです。そのため、動画ファイル形式を「コンテナ(フォーマット)」とも呼びます。
コーデックとコンテナフォーマットを勘違いしている人がいますが、別物なので注意してください。
ファイル形式5つ

それではファイル形式5つを見ていきます。
Mpeg(.mpg)
一般に最も利用されているファイル形式がMpeg(Moving Picture Experts Group)です。
「エムペグ」と読みます。
様々な種類があるので、セットで押さえましょう。
Mpeg-1:ビデオCD(DVDが登場する前のデジタル規格)の標準形式
Mpeg-2:テレビ・DVDで利用されるデータ形式
Mpeg-4:Mpeg-1を圧縮して容量を小さくしたもの。モバイル向け
Mpeg-4は高画質で容量が小さいので、非常に便利なフォーマットです。
ネットワーク配信で頻繁に使われています。
Mpeg-3はどこに消えた?
MPEG-3 は、 MPEG-2 に統合されたので存在しません。
AVI(.avi)
Microsoft社が開発した動画ファイル形式がAVI(Audio Video Interleaving)。
「エーブイアイ」と読みます。
Windowsのパソコンを使っている人なら、AVI形式での保存が第一候補になります。
ただしAVI形式は容量が多いので注意が必要です。
wmv(.wmv)
「Windows Media Player」で使われている動画ファイル形式がwmv(Windows Media Video)です。
「ダブリューエムブイ」と読みます。
先ほどのAVIと同じで、Microsoft社が開発しました。
Mpeg-4を元に開発しているので、高画質ながらも小さい容量が特徴です。
mov(.mov)
Macの「QuickTime Player」で使われるのがmovです。
「モブ」「エムオーブイ」と呼ばれます。
.mov拡張子は、WindowsとMacで動画をやり取りする時にトラブルが起きやすい拡張子ですね。トラブルシューティングで真っ先に疑いたいものです。
flv(.flv)
マクロメディア社が開発した動画ファイル形式がflvです。
「エフエルブイ」と読みます。
マクロメディア社はAdobe社に買収されたため、現在はAdobeのソフトでよく使われています。
Flash Playerで動画を再生する時はこのフォーマットを用います。
言い方は悪いですが、「オワコン」気味。
まとめ
以上、5つの動画ファイル形式を保存しました。
この記事では、基礎的な部分しかまとめていないので、もっと勉強したい人は他の情報も調べてみてください。
ただ、あまり深入りしすぎるのはおすすめしません。
まずは上の5つの動画ファイル形式を使いこなし、自分にとって最適な形式が選択できるようになりましょう。
参考になれば幸いです。