目的を達成するためには継続が重要ですが、ひとつのことをずっと継続することができる人はなかなかいません。
というのも、継続する際には必ず障害が発生するからです。
- 新しいことを始めてもすぐ止めてしまう
- 今継続していることがあるけど諦めそう
こうした人に向けて、続ける時に戦略的に無視すべきものを分析します。
ではどうぞ。
無視すべきもの
その1:年齢
自分の年齢は無視しましょう。
「もうそんな歳じゃないし」「自分は歳だから」と考えるとき、たぶんその判断は正解です。
でも、歳を理由にしていたら、継続できるものもできなくなります。
そこで、一度年齢について考えるのを止めてしまいましょう。
その2:知識・インプット
知識を増やしたりインプットを増やしたりするのが、継続するためにかえって邪魔になることがあります。
インプット(知識)は毒にも薬にもなります。一定量を超えると、そればかり追い求めてしまいます。
そして、情報を仕入れるのに夢中になると、どうしても実践がなおざりになりがちです。
たとえば、英語の学習法ばかり漁っていて、英語そのものを練習しない人。よく見かけませんか?
これがインプット過多で(表面的には続いているように見えるが)継続をやめてしまった人です。
継続するのは、反復訓練を多く含むので、実はインプット量とか知識量より実践の方が大事なのです。
ハマりやすいミスなので、要注意。
その3:自分
意外ですが、継続をする時の最大の敵は自分です。
慣れないことを続けていると、「なんでこんなダサいことやってんの?」「無理に決まってんじゃん」と、一瞬我にかえる瞬間は誰にでもあると思います。
ただ、そういう声に耳を傾けていると、まず継続するのは不可能です。
なので、戦略的に自分をシャットアウトすることが必要になります。
「自分の目を忘れろ」というのは、武道の達人もよく言いますよね。
無我の境地に入れというわけではないですが、適度に自分を無視できるよう訓練しておくのは大事ですね。
誰でも簡単に自分をリセットする方法として、瞑想があります。
自分の目に悩んでいる人は瞑想をしてみるといいかも。
その4:他人
自分と同じくらい他人も曲者です。
心理学や潜在意識の話でよく出てくる存在にドリームキラーがあります。
ドリームキラーとは、その名のとおり「夢を殺す者」です。
目標に向かって努力している人に対して、ドリームキラーは、「あなたには無理」「止めた方がいいんじゃない?」とあなたに「助言」をしてきます。
こういう人たちに出会ったら、無視するようにしましょう。というのも、下手に反論するとさらに追い打ちをかけてくるからです。
その5:質
質は時に無視した方がいいものです。クオリティを意識し始めると、それだけで足が重くなるので。
質は量をこなせば身についてきます。
そして、量は継続することで蓄積されます。
何事も止めてしまったら元も子もありません。
継続する上で障害になりそうと感じたら、いったん無視しましょう。
その6:評価
評価を気にすると、継続は難しくなります。
上司や先生からの評価を気にしていると、嫌になってきませんか? あれと同じ。
他人からの評価でも、自分からの評価でも、耳を傾けるのは大事です。
でも、評価で萎えてしまって継続するのが難しくなるなら、それは気にしすぎです。
続けられなくなるなら、評価を見聞きしたり、評価に怯えるのはスパッと止めてしまいましょう。
その7:お金
「お金がないからこれ以上続けられない」という言い訳をよく聞きますが、よく考えた方がいいですよ。
お金がなくてもできることは、まだたくさんあるはずです。
たとえば、ピアノ。ピアノがなければ練習できないように思えますが、運指やフォーム確認だけならピアノがなくてもできますよね?
あるいは、事故で足を無くして陸上ができなくなったとします。もしそうだとしても、義足で走るという選択があったり、車椅子競技に参加するという別の手段があったりします。
つまり、お金がないから止めてしまうのではなく、お金がなくてもできることはないかとクリエイティブに発想することが大事なのです。
その8:才能
才能について考えるのは大事ですが、才能の有無に考えをめぐらせすぎて、続けることが億劫になるのはよくありません。
「自分には才能がないかも」と思ったら、一度才能のことを考えるのを止めてみましょう。
本当に才能がないかどうか判断するにはどうしても時間がかかります。
時間をおいて冷静に見極められるようになるまでは、とりあえず「才能がある」という仮定のもと継続をしてみることをおすすめします。
その9:やる気・気分
やる気が出なくて止めてしまうのは珍しくありません。
ですが、やる気がなくなるたびに止めてしまっては、何事も成就できなくなってしまいます。
「やる気が出ない(から止めた)」問題の本質は、やる気を行動の源泉にしていることです。
やる気を基準にして、やる気と行動を紐づけるから間違いが起きるんですね。
なので、やる気があってもなくても継続できるようなシステムを作るのが大事です。
やる気と行動の関連性を断ち切る方法を考えましょう。
たとえば、タイムスケジュール。時間割にしたがって動けば、やる気に左右されなくなりますよね。
意識すべきことも時には止める勇気をもつ
以上、継続のために戦略的に無視すべきものを9つ挙げてみました。
本当は意識すべきことも、継続の障害になっているならストップしてみましょう。
まずは続ける。無事続けることが出来たら、それから次の手を考えましょう。