定住せずに各地を転々とするノマド的な生活と言えば、響きからしてカッコいいイメージがありますよね。
私もノマド的な暮らし方に憧れていたので、この1年間シェアハウスに暮らしながら、お試しで半ノマド的な働き方(1ヶ月旅行しながら働いてみたり)をしてみました。
で、出した結論は、「ノマドワーカーって不幸だな」というものでした。
本気でノマドワークしたわけではないので、「あ、にわかの意見ですね」と言われたら言い返せませんが…。
とにかく、思ったことを書いてみます。
世の中がノマドに最適化されていない
生活用品とか市役所の仕組みとか見てもそうですが、世間のシステムというのは基本的に定住者向けに作られています。
なので、そもそもの話、定住していないと諸用が解決しづらくて不便でした。
例えば、旅先で急に印鑑証明書とか必要になったらどうするんでしょう?笑
友達に会えない
ノマド的な暮らしをしていると、友達が各地にできるのですが、滞在できる期間も限られていますし、どうしても薄い関係になってしまいます。
また、仲のいい友達に「今度あって飲もう」と誘われた時、「同窓会には行けません。今、シンガポール云々……」のCMのような状況にリアルに陥ります(全てのノマドワーカーにとって、あのCMは本当によくあるシチュエーションだと思います…)。
関係各所に迷惑をかける
レアケースだと思いますが、私の場合、旅先にいた都合上、税理士に迷惑をかけることがありました。
仕事の取引先に納品の都合をつけてもらったこともあります。
また、全てがメールや電話で完結できればいいのですが、定住していなければコミュニケーションがとりづらい局面というのは必ず訪れます。
仕事の集中力が削がれる
ノマドの最中は、基本的にどこかにいるわけです。
その「どこか」というのは、ホテルだったりゲストハウスだったりするわけですね。
そして、その「どこか」に滞在するためには、予約が必要だったり、滞在先探しが必要になります。
つまり、ノマド的な暮らしには、日々、多くの決断や選択が伴います。
そのため、簡単に決断疲れに陥ります。
で、その結果仕事の能率が落ちるわけですね(笑)。
また、ノマドの人たちがよく「移動の最中に仕事をする」と言いますが、それは常にファーストクラスやグリーン車で移動できるような人たちでなければ不可能なのではないかと思います。
例えば、新幹線で仕事をすると言っても、周囲に気を使わなければならない場合もあります。
他の例を挙げると、LCCの飛行機だと航空会社によってはパソコンを広げるのすら不可能なこともありますよね(デ◯タの悪口ではないよ)
とにかく、「移動しながら仕事」というのは簡単ではないということです。
お金がかかる
なんとなく、ノマドワーカー=お金持ちというイメージがありませんか?
これは半分正解です。
ホテル代・交通費・外食費等々、ノマドな暮らしには何かとお金がかかります。
定住の方が圧倒的にコストが安く済みます。
定住って最高!
定住に抱いていたネガティブなイメージは偏見だったと、半ノマド的な暮らし方をしてみてわかりました。
定住して、なるべく頭を使わずに生きる方が絶対に楽ですね。
適度にリラックスして怠けることができるからこそ、仕事にも集中できるのだとわかりました。
以上、にわかノマドワーカーの意見でした。