仕事でも趣味でも、いつまでも続けるわけにはいきません。
年齢や金銭の消費、時間的な制約などが影響し、止めざるを得ないときがあります。
でも、「せっかく続けてきたことだから」と言って、スパッと止められずに、ずるずると続けてしまうことは誰にでもあります。
サンクコスト
経済学にはサンクコスト(埋没費用)という考え方があります。
既に回収不可能となってしまったコストのことで、時間やお金・労働力などが該当します。
結果が出ない仕事や趣味では、サンクコストは比較的大きくなりやすく、投資したインプットとそこから得られるアウトプットが釣り合わないことは多々あります。
サンクコストばかりが膨らんでいくのは、あまり気持ちのいい状況とは言えません。
収支で見てもマイナスなのは明らかですし、何よりも他に投じるべきコストが正しい場所に投じられていないのは、人生という大きな枠から見てもデメリットしかないからです。
そこで、私たちは止め時を見極める必要に駆られます。
どうやって止めるか?
一度止めると決めたら、自分なりに理由や期日を整理しておかなければなりません。
- 止める日にちはいつ?
- 止める最大の理由は何か?
- 続けた場合に考えられるデメリットは何か?
このあたりの理由付けをしっかりしておかないと、止めるのは難しくなります。
人間は自分に都合のいいように物事を合理化してしまうし、今までにかけたコストのことを考えると、どうしても止める気にはなれないからです。
例えば、とあるソーシャルゲームに100万円課金しているとしたら、止めるのは難しくなります。
心の中ではゲームに飽きていると分かっても、これまでに費やしたお金のことを考えるとすんなりと決断ができないからです。
ですから、面倒くさがらずに一つひとつ理由付けすることを心がけます。
止めるための目標設定
止めるための方法として特におすすめしたいのが、目標を設定することです。
普通目標と言えば、何かを継続するために定めるものです。
ですが、目標は何かを止めるためにも使用できます。
例えば、「あと100時間は英語を勉強する。そのあとはスパッと止める」「このプロジェクトが終わるまでは仕事を続けるが、それが終わったら辞める」と決めておくと、意外と簡単に止めることができます。
ギャンブルやタバコのように依存傾向のあるものには不向きですが、「仕事を辞める」「趣味を止める」「結果の出ないプロジェクトを止める」という方面には上手く適用することができます。
止めることをポジティブに考える
どんなものでも断捨離が必要で、止めるという行為を通して、より結果を出せる分野に力を注ぐことができるようになります。
そのため、止めるということをあまりネガティブに考えず、ポジティブに考えて行動するようにしましょう。
もし、止めても未練があれば、また期間をおいて戻ってくればよいのです。
期間を空ければ新しい視点や発想も浮かびやすくなるので、前は結果が出なかったとしても、次にチャレンジするときは結果が出るかもしれません。
ゆとりをもって考えることが結果を出すためには重要なのです。