旅・旅行

「旅」と「旅行」と「観光」の違い

12月を使って国内旅行をしていたのですが、ふとしたきっかけで、

「旅と旅行と観光ってどう違うんだろう?」

と思ったんですね。

「旅」と「旅行」と「観光」は違うものですよね。

ではどう違うのかというと、なかなか説明は難しい。

ということで、goo国語辞書(旅)とコトバンク(旅行・観光)を引いてみました。

 

住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。旅行。「かわいい子には旅をさせよ」「日々―にして―を栖 (すみか) とす」

旅行

[名](スル)家を離れて他の土地へ行くこと。旅をすること。たび。「マイカーで旅行する」「観光旅行」「海外旅行」

観光

[名](スル)他の国や地方の風景・史跡・風物などを見物すること。「各地を観光してまわる」「観光シーズン」「観光名所」

 

観光は明らかに違うとわかるのですが、辞書によると旅と旅行はほとんど同じ意味です。

でも、実生活で「旅」とか「旅行」とか言うときは、若干のニュアンスの違いがありますよね。

いまいちピンとこないので、英語ではどう訳すのかも調べてみました。

 

……journey, trip

旅行……travel

観光……sightseeing, tourism

 

一般的にはtravelを使い、短い旅はtrip・長い旅はjourneyと使いわけるようです。

journeyは結果よりも過程を重視する言葉で、「成長や教訓を得る旅」というニュアンスもあります。

 

日本語の辞書を引いてもしっくりきませんでしたが、私たちが考える「旅」のニュアンスと英語の”journey”のニュアンスはよくマッチしていると思います。

つまり、旅をするなら過程が大事なんです。

 

旅行は、「旅」をして目的の場所に「行」くというニュアンスですし、観光は「風景・史跡・風物などを見物する」ことですから、どちらも結果に重点があります。

一方、旅では、移動している時間に考えたこととか、たまたま出会った人の言葉とか、そういう過程が大事になります。

 

予期せぬ事態に遭遇するという偶然性が重視されるのも旅の特徴です。

偶然何かに遭遇すると、そのことから新たな発見もあるし、よく考えるようになります。

 

 

定義から考える

上の話をまとめてみます。

 

……移動の最中に生まれる偶然や過程を重視する

旅行……目的地に到達するという結果を重視する

観光……風景・史跡・風物を観る(た)という「結果」を重視する

 

こうなります。

 

よく「旅に出よう」と言います。

上の定義に沿って、自分が本当にしたいのは「旅」なのか「旅行」なのか、それとも「観光」なのかと考えてみると、「あ、実は私、観光がしたいんだ」とか「本当は旅がしたいんだ」とか気づくと思います。

旅か観光か。目的を明確にすると、自分のやろうとしていることがより有意義になります。

 

私はやっぱり旅がしたいですね~。

結果ではなく、プロセスが大事だと思うからです。

そして、自分のフィルターを通して、物事を考えたいのです。

 

旅をすると、他人の物差しで考えるのではなく、自分の思考を信頼するようになります。

 

自分の物差しで考えるというのは案外難しいもの。

それは旅行や旅でも同じです。

 

例えば、旅をしていると、名所や世界遺産を観ることがあります。

でも、それは、本当に自分が観たいものなのでしょうか?

 

「世界遺産」とか「3大○○」というのは、国や自治体が「これは素晴らしいものだから見とけよ、オラ~!」と定めたものであり、結局誰かの価値判断や基準に基づいて定められたものでしかありません。

ですから、それが「本当に自分の観たいものか?」と考えてみると、実際にはそうでもないわけです。

 

500円1,000円と高いお金を払って観光名所を巡っても、自分の物差しに何らかの変化や揺さぶりが無ければ何の意味もありません。

ただ「名所を観た」という事実=結果だけが残っても、誰かに「その名所を観たことがある」と自慢できるだけですからね。

でも、観た名所や行ったことのある国の数という結果が大事なのではなく、自分のハートが揺さぶられる経験に遭遇した回数の方が重要です。

 

他人が作った枠組みに沿うのではなく、あるがままの自分で思考する。

何を観るか、何を自分は大切と考えるか。

それらを全て自分で判断して動く。

そういうプロセスの後、名所や史跡を巡るという結果に至るのであれば意味があると思いますが、結果のみを求めるのであれば、旅に出る意味はありません。

 

だからやっぱり旅がしたいんですよね。

繰り返しになりますが、過程が大事なのです。

 

 

ABOUT ME
てりたま
いつの間にかライターで生きるようになっていた人。真面目半分、不真面目半分で記事を書いてます。