書評

【HSP必見!】「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本【書評】




「繊細な性格で損をしている」という人はけっこう多いと思います。

HSP(highly sensitive person)=非常に敏感な人

と言う言葉も最近は認知されてきましたね。

人口の20%、つまり5人に1人がHSPに当たりますが、HSPは生きづらさを抱えることが多く、仕事や対人関係でつまずくことも多いと言われます。

 

私もHSPなので、あれこれ気になってしまう人の気持ちはよくわかります。

昔から「神経質だ」と言われていましたが、大人になって余計にひどくなったような気がします笑

HSPは常に脳のセンサーが働いているような状態なので、1日が終わる頃の疲労感が半端じゃないんですよね~。

特に、人にあった日の疲れは、普通の人の3倍はあるのでは?

そんな調子なのでメンタル系の本をよく読むのですが、オススメしたい本があったので紹介。

 

 

これ、めっちゃ良書でした。

この手の本の大半は、「自分の欠点を克服しよう」という方向の処方箋を与えてくるものがほとんどです。

でも、この本は、「繊細さん(=HSP)であることをポジティブなものとして受け入れて、その上でうまく外界とコミュニケーションが取れるようにしよう」という方向のアイディアをたくさん紹介しています。

なので、無理なく実践できるし、肯ける箇所も多かったです。

 

例えば、HSPがつまずきがちな人間関係。

この本では、HSPは積極的に自分をさらけ出すことを進めています。

 

人間関係の基本構造とは、「表に出している自分」に合う人が集まってくる、というシンプルな事実です。つまり、「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまうのです。

~中略~

ズバリ、素の自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになるのです。

~中略~

これまで強く自分を押さえ込み、相手を優先してきた人が自分の意見を言い始めると、「人間関係の入れ替わり」が起こります。

自分の感情を顔に出したり、意見を言ったり、ときには友達の誘いを断ったりすることで「誘ったら断らないあなた」「なんでも頼み事を聞いてくれるあなた」が好きだった人が離れていく。「あなたの”殻”が好き」という、本当はあなたに合わない人たちが去るのです。

 

HSPが見落としがちな視点ですよね。

HSPは気遣いしすぎて、自分の意見を言わないことが多いんですよね。

本当は嫌と思っていても空気を読んで何も言わなかったり、反対にやりたいと思うことでも他人を気遣ってやらなかったり。

でも、その態度が逆に自分を苦しめているんですよ。

ですから、ガンガン意見表明していった方が実際は楽になるのですね。

 

この文もいいこと書いてますよ。

私はめっちゃ共感しました!

繊細さんは、相手への配慮がごく自然にできる人々です。当たり前にできるからこそ、配慮できない相手と出会ったときに、「なんで、あんなに無遠慮なんだろう!」と腹を立てたり、「私だったらあんなことはしないのに。もしかして嫌われてるんだろうか?」と気をもんだりと、相手の行動に振り回されてしまう。

でも、世の中を見渡してみると、繊細さんの「ごく自然に配慮する」という行いのほうがハイレベル。配慮するのが苦手な相手に対して「配慮してくれないなんて、なんてひどい人なんだ」と憤慨するのは、向こうからすると、めちゃくちゃな言い分なのです。

「なんで、こんなふうに無遠慮な振る舞いをするんだろう!」

「なんでこんなことをするんだろう!」

 

そう思ったら、「なんで?」と思う前に、相手がそれをそもそもできるのか? という視点で相手を観察することが必要です。

 

配慮できない人に会うとイラっとするんですよね~。

ただ、自分の方が異端だとわかっていれば、対応の仕方も変わってきます。

配慮するというのは高等技術。

そう考えれば、大人が子どもに接するように、「できないことをできない相手に要求しても無駄だな」と気持ちが切り替えられます。

その人との今後の付き合い方も考えることができますよね。

 

苦手な人との付き合い方についても書いてあります。

 

自分の中で嫌いを禁じていると、「嫌ってはいけない」を通り越して「相手を好きにならなければならない」になってしまい、無意識のうちに自分から合わない相手に近づいてしまうことがあります。

~中略~

苦手な人にメールでニコニコした顔文字を送っていたり、SNSで自分から相手をフォローしたり友達申請をしたりと、苦手だと気づかれまいとして、かえって歓迎ムードを出しているケースがあります。相手は当然、歓迎されていると思ってしまいます。

嫌いを禁じることで、かえって苦手な相手との距離が近づいてしまうのです。

 

この文章、全HSPが共感するのではないか? と思いました(小並感)

HSPなら、嫌いな人に自ら近づいてしまった経験が絶対にあるはずです。

「無意識のうちに」というところが怖いですよね。

 

あたたかい人間関係を作るには、苦手な相手をきちんと嫌って遠ざけることが必要です。好きな人との関係を密にし、嫌いな人を遠ざける。「キライ」という一見ネガティブな感情であっても、自分の本音をそのまま肯定することで、自分に合った自然体でいられる人間関係ができていくのです。

 

うーん、100%同意!

 

嫌いな奴とは絶対付き合わない方がいいですが、HSPは特にそうですね。

イライラの振れ幅も他人より大きいですし、無理に感情を抑えて嫌いな人と付き合っていると、そのうち鬱病になりますからね。

 

嫌いな人と距離をとるだけでなく、そもそも、HSPは「あなたが嫌い」とはっきり言う訓練をすべきなんですよ。

今までの自分を観察していてもそうなんですが、「嫌い」とはっきり言わないからこじれた人間関係が多かったです。

なぜ言わないかというと、「相手を傷つけるのでは?」と配慮するからなんですけどね()

 

でも、「絶対に相手を傷つけないコミュニケーション」というのはありえません。

「配慮」と言えば聞こえはいいですが、HSPの「配慮」は、実際にはコミュニケーションへの「恐怖」に過ぎないケースもあります。

ですから、その辺の線引きはしっかりしておかないと、いつまで経ってもコミュニケーション不全なまま人生を送るという顛末になりかねません。

コミュニケーションにおける「配慮」と「恐怖」の境目を見極めることがHSPにとって重要なのです。

 

終わりに

考えてみると、最初から神経質であったり、敏感であったりする人はいないんですよね。

自分がなぜHSPになったか考えてみると、高校生の時に友達から「お前、Aに嫌われているぞ」と言われたことがきっかけだったような気がします。

私はAを親友だと思っていたのですが、私の言動がいつの間にかAを傷つけていたそうです。

「自分が何気なく言った言葉が、自分の知らないところで他人を傷つけているかもしれない」

という発見は新鮮ではありましたが、そこから「他人は自分の発言をどう捉えるだろう」ということに異常に粘着するようになりました。

青春時代に誰もが体験するような甘酸っぱい思い出と言えばそうなのですが、今現在まで影響を与えていると考えれば洒落にならないですよ笑

まあ、HSPで得をしていることもあるはずなので、HSPであることと上手に向き合って生きていくというのが大事ですね。

 

『「繊細さん」の本』はHSPについて考えるきっかけを与えてくれる本なので、興味があったらぜひ読んでみてください!

 



ABOUT ME
てりたま
いつの間にかライターで生きるようになっていた人。真面目半分、不真面目半分で記事を書いてます。