躊躇=自然なこと
行動するのに躊躇してしまうのは、普通のことです。
というのは、人間には恒常性があるからです。もっと簡単に言えば、人間にはこれまでに拵えてきた習慣があります。
これを変えるのはなかなか難しいですよ。
誰だって「今の自分」が好きで、変わるのが面倒なんです。
行動するときに不安を感じるというのは当たり前のことです。コンフォートゾーン(=快適なゾーン)を抜け出ようとしているんですよ。そりゃあ嫌な気持ちになりますって。
プログラムされた今までの自分は決してそんなことをやろうとしなかったわけですから。不安というのは、「そっちに進むと(これまでの)自分が壊れるぞ」という合図なんですね。
こういうことを理論的に押さえておくと、躊躇なく行動するのは意外と簡単なんじゃないかと思います。
ためらった瞬間に思考をストップする
行動するときに不安とか「本当にこの道でいいんだろうか」とか感じてしまう人は、ためらいが生じた瞬間に思考をストップする癖をつけておきましょう。
考えるのを止めれば、不安も止みやすくなります。不安の大半は「言葉」という形でやってきますから、脳の回線を切ってあげれば自然と不安も止むのです。
思考をストップするためには、自分の頭の中ではなく、外側に意識を向けることが重要になります。心理学でよく言われる方法だと、空を見上げるというのがありますね。副交感神経が優位になるので、気持ちも落ち着きやすくなります。
ちいさく始める
思考をストップしたらどうするか。もちろん、今やるべき行動に集中します。
具体的に体を動かして、小さくやってみます。今日買い物に行くと決めたら、とりあえず家から出ることだけに意識を集中します。日記を書くと決めたら、とりあえず筆記用具をもつことだけに集中します。
心理学だと、これはスモールステップと言われています。
いきなり大きいことをやろうとすると失敗するので、小さく行動をスタートすると成功の確率が高まります。
スモールステップの積み重ねが大事なのです。
やってから悩め
「やって失敗したら嫌だ」という理由から、行動を躊躇している人は相当数いると思います。
でも、何か行動をしたら、失敗するのが普通なんですよ。3日坊主になって当たり前なんです。先ほども言ったとおり、人間には恒常性が備わっているので、元の自分に戻ろうとします。
その結果が失敗という形で現れるのです。
繰り返しますが、どうせ失敗するのです。
だから、「失敗するかどうか」なんて悩んでも無駄なんですよ。ダメでもともとです。
悩むなら行動してからです。
「やってみたけどダメだった、どうすれば上手くいくだろう」と悩むのなら建設的ですよね。よい悩み方ができるようにするためにも、まずは行動することが重要になります。
やった方が得
やればとりあえず結果が出ます。何か自分だけの作品=アウトプットが出来上がります。
これを積み重ねていくと、思わぬ部分から成功につながることもあります。
行動していなければ、このようなチャンスに恵まれることもありません。
知り合いの話
私の知り合いに「悩んだら自分の体をつねる」という方がいます笑。
その人いわく、「悩みと痛み(=負の感情)をリンクさせている」とのことでした。
これ、面白いですよね。
パブロフの犬と同じ原理です。不快なことは、だれでも避けるようになります。「悩み=嫌なもの」であると体に教え込ませれば、悩む機会も自然と減っていくわけです。
まとめ
悩みのメカニズムを知って、すぐ行動できるような仕組みを作りましょう。