ライティングはつまらない
信じられない話ですが世間にはライターという仕事に憧れている人がいるそうです。
一応ライターで収入を得ている身から言わせてもらうと、ライターの仕事はつまらないですよ。
ライター≠ブロガー
なんでつまらないかと言うと、「自分の好きなことが書けるわけではないから」ということにつきます。
ライティングに変な憧れを持っている人は、大半がライターではなくブロガー志望だと思います。
自分の好きなものについて好きなことを書いて収益を得るということが可能なのはブロガーです。
一方で、ライターはクライアントの支持に従って、緻密な文章を一つひとつ構築していく必要があります。
ライターがつまらない理由
繰り返しますが、ライターには必ずクライアントがいます。
すると当然ライティング内容はクライアントの方向性によって決まります。
こうしたライティングには以下の制約がつきます。
1.文字数
クライアントが5000字書けと言ったら、内容の好き嫌いに関わらず5000字書かなければなりません。
3000字で書き終わってしまったからと言って、「もう書けません」ということはできません。
仕事なんで当たり前ですよね。
また、たまにある案件ですが、「400文字ぴったり」というのもあります。1文字の過不足でも許されません。かならず、400字で書きます。やってみるとわかりますが、意外と大変ですよ。
2.情報収集
ブロガーなら、雑記を書いてはい終わり、とできますが、ライターだとそうはいきません。
提示された情報に従って、情報収集が必要になります。集めた情報からどの情報を活かして執筆するか考えるのも大事な役割です。
また、写真集めなどライティングに付随する業務もこなさなければならないため、作業の負荷は思っているよりも大きいです。
3.納期
仕事なので納期があります。当然ですが、納期を超えたら、もうそのクライアントとは取引できません。
4.校正・校閲
ライティングが終わったら、その文章を細かくチェックしなければなりません。誤字脱字がないか、句読点の打ち間違いがないか、内容は正確か、などについて精査します。
5.細かいSEO対策
よくあるのが、「文中で○○というワードを10回使ってください」という依頼。
最近のWebコンテンツは必ずSEO対策が入ってくるので、必ずこうした指定があります。
「〇〇という言葉と××という言葉は10文字以上離れないようにお願いします」という指定もたまにありますね。イライラしていると発狂します(笑)
6.細かい内容指定
見出しやタイトルはクライアントの方で決まっている案件は多いのですが、多くのケースで、そうした案件には細かい内容指定があります。
例えば、「『1.今買うべきスマホ』では、200字程度で必ずiPhone XSについて触れてください」とかです。この例はまだ優しい方で、もっと複雑な案件もあります。
ライターは最後の選択肢でいい
ね、つまらないでしょ?
ライターはそんなに楽しい仕事ではありません。他のお仕事と一緒で大変な仕事です。
ですから、最初からライターを目指す必要はありません。
そもそもライティングというのは誰にでもできる仕事ですからね。
文章を書くというのは、大人なら誰でもできます。
ライターになろうと考えている人は、むしろ、他の選択肢を全て試してみる方が先です。それでダメだったらライティングの仕事をやればいいのです。