質より量
今さらながら知ったのですが、2013年に180日で180サイトを作った方がいます。
その方の名はジェニファー・デウォルトさん。
けっこう有名な話なので知っている人も多いと思います。
1日1サイト制作し、全てをGitHubに公開するということをやってのけた猛者です。
全てのサイトはこちらで見ることができます。
シンプルなものから複雑なものまで様々な作品があり、かつユーモラスな作品が数多く紹介されています。
小さくアウトプット
ジェニファーさんのやり方で面白いと思うのが、小規模な作品を量産しているということ。
私も前にこの記事で書きましたが、いくらプログラミングを学んでも完成品として成果を目にすることができなければ、途中で飽きが来てしまいます。
ジェニファーさんは毎日作品を出しているので、自分の進歩が着実に実感でき、180日続けることができたのでしょう。
この「小さくアウトプット」というやり方は、プログラミング以外の分野でも有効だと思います。
例えば、YouTubeに動画投稿するとか、習字で何か文字を書くとか、漫画を描いてみるというときにも、毎日必ず小規模な作品を作ってみると、上達が早まるかもしれません。
やっつけ仕事でいい
ジェニファーさんの作品はデザインが洗練されているかと言えば、そうではありません。
ひと昔前に見たデザインのサイトもあれば、若干使いづらさを感じるサイトもあります。
しかし、それでも1日目から180日目まで通して観てみると、作品が上達していることがわかります。
とにかくアイディアを出して7・8割程度の完成度でいいから終わらせるということをジェニファーさんは念頭に置いていたのでしょう。
たしかに、完璧を求めすぎると、完成までにかかる時間は途方もなくなります。
それよりなら、さっさと作って、すぐ次の作品に取り掛かった方がテンポよく作業できます。
20:80の法則を持ち出せば、プロジェクトの大事な部分は全体の2割でしかないわけで、その他の部分については無視してしまってもよいのです。
かのフェイスブック創設者マーク・ザッカーバーグも”Done is better than nothing(完璧を目指すより終わらせろ)”と言っています。
PDCAを細かく回して、次々とやることを切り替えていくと上達も高速化します。
公開することの重要性
プロジェクトを公開して、作品を他人の目に触れさせるのもジェニファーさんの上手いところでした。
やはり、人間は締め切りがなければだらけてしまいますから、他人に公表するなり、日々作品を世間に公表することで定期的なフィードバックを得ていくというのも重要です。
さぼりがちな人間ほど、何かやろうと思ったら、さっさと公言してしまった方がいいですね。
ブログなんかは特におすすめです。
自分のプロジェクトについて1記事ポストすれば、自ずとやらざるを得ない状況に自分を追い込めます。
日本のどこかで自分の記事を見ている誰かがいるのですから、手を抜くことはできなくなります(笑)。
180個でなくてもいい
180とまではいかなくても、例えば30程度の作品を生み出してみると決めて生産すると、ブレイクスルーを起こせるかもしれません。
日本でもジェニファーさんのようなことをやっている方がいました。
Yuki SAKOさんという方は、冬休みに21個のクソアプリを作るというプロジェクトを行いました。
21個というところがポイントです。
21個=3週間ですね。
人間の習慣が変わるには21日かかると言われています。
ということは、ちょうど21作品を作るころには、制作が習慣となり、当たり前に多作型の人間になってきます。
180個は無理でも21個なら作れると思うので、これから何かを始めたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。